キャッシュレス時代、やりくり上手の3原則
キャッシュレス時代到来!
そんな時代のやりくり上手の3原則は、
1.現金の把握、
2.日々確認、
3.カード決済の整理、
が挙げられます。
要は、実際に現金として使える現実のお金がいくら
あるのかを、常に把握することです。
それでは見て行きましょう。
【現金の把握】
これは、文字通りのことです。
キャッシュレス時代になると、実際の現金、
お札やコインそのものが手元にありません。
そうなると、頭の中で様々なお金にまつわる数字を
空で把握していなくてはならなくなるのです。
そうでなくとも数字が苦手な方にとっては、
ハッキリ言って無理です!
従って現在あなたの使える現金はいくらあるのか、
また入金してくる現金はいつ、いくら入ってくるのかを、
少なくとも月単位で把握しておく必要があります。
手元にある現金、預金口座にある金額、数種類ある
カードの使用金額、毎月自動引き落としされる金額と
日時。もう、頭の中では把握しきれないでしょう。
よくある話ですが、カード決済をしていて、突然の
ごとく大金が自分の銀行口座からなくなっていた!
なんて、いうことが起こるのです。
通常、これは突然でも何でもないのです。当然の結果
なのです。ただ、その金額と引き落とされる日時の把握を、
あなたが認識していなかったに過ぎないのです。
【日々確認】
そこで、できれば日々確認を怠らずにすることです。
しかし、これは人によってはとても困難な事なの
かもしれませんね。
ところで、あなたは数字に強い方ですか?
それともどちらかというと弱い方ですか?
たとえばあなたが数字に強い方であったとしても、
前述のような現代のキャッシュレス時代の状況であれば、
入出金のお金の把握はかなり困難な作業と言えましょう。
私は経理の専門家ではありません。しかし昨年末退職
をするまでの間、会社で経理の仕事を任されていました。
会社で経理を任された時、最初に考えたのは、
請求書による入金見込み金額や、支払に発生する予定金額
の把握などではありませんでした。
なにしろ、いま!
今使える現金、
すぐに動かせるお金の把握でした。
どんなに売り上げが上がって莫大な請求金額を記した
請求書があっても、即現金でもらえない限り、非現実の
お金として捉えたのです。
なぜならば、現代のようなご時世では、その莫大な
金額の請求書に記された金額の現金が入金する予定の
前日に、その会社が倒産、などということは現実に
起こるからです。
実際にこれが2件起こり、被害に遭ったのです。
その被害額は一千万円以上でした。
結局回収不能となり、経理上とても困難な状況に
陥ってしまいました。
私があなたに言いたいのは、常に現実を把握して
おく必要がある、という事です。
日々の入出金の把握をし、現在出せるお金はいくら
あるのか、という事です。出金の必要に迫られた時、
このことを把握していれば、その出金額なら出せる、
その出金額は出せない、と即答できるのです。
私は月々の入出金データを整理整頓してまとめ、
それを一年間に渡って記載しています。
このことによって突然口座から引き落とされていた!
などということにはなりません。
日々、あなたの入出金を、現金、銀行口座、カード
など、関わるすべてのデータを記載することによって
このような事は未然に防ぐことができるのです。
【カード決済の整理】
以前、私はカード決済において次のような事を経験
しました。
私が使用しているカードのひとつから、私の記載
データの出金データよりも1万円近く多い引き落とし
があったのです。その内容明細をチェックしてみると、
全く覚えのない商品の購入金額が入っていたのです。
早速そのカード会社に連絡を取り、確認したところ、
すんなりとその金額は削除してもらえるようになり、
翌月に返金されました。
このように即、カード会社が了解してくれた背景
には次のような理由があったのです。
それは、カード会社でもマークしているハッカー
だったようなのです。
しかしながら、それを支払うカード使用者からの
申し出がなければ、そのまま支払が完了してしまって
いたでしょう。
そのくらい、小さな金額を他人のカードを使用して
支払いをしているハッカーのような存在が横行している
ようなのです。
これは、複数のカードを使用して、その支払額を
キチンと把握していないと、見逃してしまうくらい
巧妙な手口なのです。
月々数千円でも、年間で数万円。やっているほうから
すれば、そのようなカードを十数枚持っていれば、
年間数十万円から数百万円の搾取になります。
【ま と め】
キャッシュレス時代には、様々な弊害も生まれる
ことでしょう。上記のような事は、そのほんの一部
にすぎません。
あと何十年もすれば、子供たちが日常生活において、
現金であるお札やコインを見たことがない、などと
いうのが珍しくなくなるかもしれないのです。
むしろ見たことのある子どものほうが、珍しがら
れたりする事になっているかもしれません。
現金の3D化、と言っても過言ではないでしょう。
そのような環境の中で、このキャッシュレスが、
今は法定通貨との比較において強制通用力を持たない
とされている仮想通貨に、限りなく近づいてきている
ことを認識している者がどれだけいるのでしょうか?
いずれにしても、今、私たちが最も注意すべき事は、
キャッシュレスがどのように進もうとも、その現実的な
把握をしっかりとさせておく必要が一番重要なことである、
ということなのです。
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